カルチャー

☑️今週末のTO DO LIST

面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!

2022年6月25日

cover design: Kazuma Mikami
text: Keisuke Kagiwada(movie&book)
edit: Ryoma Uchida

愛媛県松山市で毎年8月に開催される俳句甲子園。全国大会に出場する32チームが発表された今週。週末の関東では猛暑日のところもチラホラあるみたいだし、夏の季語で一句詠んでみるのもアリかも。ということで今回もおすすめコンテンツを一気に紹介!


☑MOVIE

『あなたの顔の前に』
ホン・サンス(監)を観る。

『あなたの顔の前に』
© 2021 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved

主人公は、長年アメリカに暮らしていながら、突如として母国である韓国に帰省した元女優のサンオク。そんな彼女が、思い出の地をめぐる1日の物語だ。終盤に登場する、サンオクとある男がテーブルを囲んで言葉をかわす姿をひたすら映しただけ……にもかかわらず、物語がどんどん進んでいくシーンは、ホン・サンスの真骨頂。雨の降る路地裏で、2人が傘をシェアしながらタバコを吸うラストシーンに漂うフィルム・ノワール感(サンオクはトレンチコートを着ている!)もしびれた。6月24日より全国順次公開(ホン・サンスの『イントロダクション』も同時公開されるよ!)。


☑TV&RADIO

6月25日(土)22:30〜NHK BSプレミアム『世界サブカルチャー史 欲望の系譜「アメリカ 葛藤の80s」』を見る。

ここ数年ずっと続いている80sブーム。トップガンの新作も最高だったし、来週7月1日の『ストレンジャー・シングス』シーズン4のPart2の公開も楽しみだ! 80年代アメリカの空気を予習しておこう。

6月26日(日)19:00〜TOKYO FM『村上RADIO「村上の世間話2」』を聴く。

毎月末恒例のお楽しみ、作家・村上春樹さんによるラジオ『村上RADIO』。いつもはテーマが設定されているけど、今回は世間話をしてくれるみたい。贅沢な日曜の夜に。


☑PICK UP

夏の到来を感じる記事4選

Shige Beachcomberさんによるタウントーク

【#1】ビーチコーミング事始め

「穏やかなることを学べ」

釣るだけが釣りの楽しみではない。 – FLY FISHING –

マルチプレイヤー・関口スグヤに24の質問。

24 Questions with Suguya Sekiguchi

#二択シリーズ

ホノルルに行こうか、マイアミに行こうか。


☑BOOK

『哲学原理主義』
小泉義之(著)を読む。

『あなたの顔の前に』

日本一過激と言っても過言ではない哲学者による論考集。テーマは倫理、政治、経済と多岐にわたるのだけど、とりわけ読み応えがあって何度もため息が出ちゃったのが、文学関連のもの。『文學界』に2001年〜03年まで掲載された伝説的な連載「文学の門」が初めて書籍に収録されたのには拍手しちゃったし、大江健三郎論も刺激的だったなぁ。¥4,840/青土社


☑ART

菅 木志雄「有でもなく無でもなく」
@小山登美夫ギャラリー

菅 木志雄「有でもなく無でもなく」
菅木志雄 間景 2021 wood, acrylic, galvanized iron, h.180.2 x w.135.0 x d.16.0 cm, Photo by Kenji Takahashi
© Kishio Suga, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

海外のアートシーンでも再評価の波がきている「もの派」。60年代末~70年代の日本で起きた芸術運動であり、その主要メンバーである菅木志雄の展示が六本木の小山登美夫ギャラリーで開催。木や石など、世界を構成する素材そのものに着目してきた菅が、「もの」への認知の仕方、世界の見方を根底から揺さぶる。78歳になった現在の新たなる境地だ!

会場:小山登美夫ギャラリー六本木
会期:2022年6月11日(土)〜 7月9日 (土) 
休館日:日曜・月曜・祝日
時間:11:00-19:00 
入場:無料

BRIAN ENO AMBIENT KYOTO
@京都中央信用金庫 旧厚生センター

ブライアン・イーノは、ヴィジュアル・アートのパイオニアでありながら、「アンビエントミュージック」の生みの親でもあり、デヴィッド・ボウイ、U2、コールドプレイらの代表作を生み出した名プロデューサーであり、(息継ぎ)、はたまた環境問題をはじめとする社会活動にもいち早く取り組んできたアクティヴィスト。自ら「非音楽家」と名乗るのも頷けるくらいに様々な顔をもつ。そんな生きる伝説のインスタレーションはどうしても鑑賞しておきたい。さあ京都へ急げ!

会場:京都中央信用金庫 旧厚生センター
会期:2022年6月3日(金)〜 8月21日(日)
休館日:無し
時間:11:00〜21:00(展示会入場は閉館の30分前まで)
入場:一般 (大人) ¥2,000 / 大学生・専門学校生 ¥1,500 / 中高生 ¥1,000 (土日祝はそれぞれ +¥200)小学生以下無料 詳細はHPにて。