☑️今週末のTO DO LIST
面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!
2022.06.18(Sat)
cover design: Kazuma Mikami
text: Keisuke Kagiwada(movie&book)
edit: Ryoma Uchida
第167回芥川賞・直木賞の候補作が発表された。芥川賞候補に選出された高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』は、連載『あの人のリーディングリスト。』でミヤギフトシさんも選書されていた要チェック本だ! 今週末読んでみてもいいかもね。ということでここはタイトルにあやかって、みんなが”楽しい週末を過ごせますように”という気持ちをこめて、レッツゴー。
『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』
マーク・カズンズ(監)

2010年から21年にかけて公開された111作品を通して、映画の最前線に肉薄するドキュメンタリー。ハリウッド大作はもちろん、インド、ウガンダ、チリ、シリア、チュニジアの作品まで取り上げられるのだから驚くしかない。「あー、映画好きを自称してはいたけど、映画のことなんてなんにも知らなかったなぁー」と、心地よい敗北感が味わえる。まぁ、カズンズ監督は体中に映画関係のタトゥーを入れていて、中には田中絹代のサインを模したものまで含まれているってんだから、勝とうとするほうが間違っているんだけどね。6月10日より全国順次公開。
『スパイダーヘッド』
ジョセフ・コシンスキー(監)

コロナによる延期に次ぐ延期を経て、ようやくただいま公開中の『トップガン マーベリック』は、今年のナンバー1必見作だ。その余韻に浸る間もなく、その監督であるジョセフ・コシンスキーの新作が、Netflixにドロップされる! しかも、とある薬の被験者になった2人の受刑者を描く本作は、日本でも『十二月の十日』が話題になった(訳したのは岸本佐知子さん!)、ジョージ・ソーンダーズの短編小説が原作。これはもう事件というしかない! 6月17日よりNetflixで独占配信。
6月18日(土)21:00〜フジテレビ『土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’22夏の特別編」』を見る。
1990年放送開始の長寿番組。これを見るとなんとなく季節が変わるのを感じる。もはや日本の風物詩だ。今回は4つのエピソードが放送予定。BKB(バイク川崎バイク)原作の「電話をしてるふり」が楽しみ。
6月19日(日)23:05〜ラジオ第1『ラジオ深夜便』を聴く。
午前2時台のロマンチックコンサートのコーナーでは去年6月に亡くなった「エレキの神様」寺内タケシが特集されるぞ。深夜に聴くエレキの音ってなんかいいよね。
Let’s go to San Francisco✈️
SFボーイは、皆こぞってバンだった!
VAN VAN VAN SFボーイのために働く箱型自動車!
おすすめデリを紹介。
クリスの”So Good”デリ/3 MINUTES TV
1960年代西海岸のカルト・ヒーロー。
オルタナティヴ・コミックの帝王、ロバート・クラムのナード・ライフ。
車に迷ったら四の五のいわず、トラトラトラ!?
TORA TORA TORA トラックストーリー in SF
『サム・ライミのすべて
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』への軌跡』
ele-king編集部(編)

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で、久々にマーベル回帰したサム・ライミの全貌に迫った1冊(『スパイダーマン』でマーベル映画を機動に乗せたのが彼だったことを忘れちゃいけない!)。彼が青年期の仲間とともに映画界に殴り込むまでの軌跡を辿ったコラムは、マジに青春映画みたいな内容で涙がこぼれた。¥1,980/Pヴァイン
山本和真「Banned Toys」
@Ritsuki Fujisaki Gallery

作品を見て不気味さや不穏さを感じたら、それは作者・山本和真の狙い通りだろう。インターネット・ミームやホラーコンテンツに影響を受けたという山本の此度の展示テーマは「Banned Toys」(有害玩具)。素材の危険性から販売を禁止された玩具の、無邪気な怖さを見事に描き出している。山本は98年生まれの現役藝大生というスーパールーキーだ。
会場:Ritsuki Fujisaki Gallery
会期:2022年5月28日 (土) 〜 6月19日 (日)
休館日:火曜・水曜・木曜
時間:13:00 〜 20:00
入場:無料
世界の終わりと環境世界
@GYRE GALLERY

草間彌生、荒川修作、アニッシュ・カプーア……etc。現代アート好きなら鼻血がでちゃうメンバー。これらアーティストたちの作品が「世界の終わりと環境世界」というクールなテーマの元に集結。ここで作品が共通して訴えているのは「人間中心主義」というエゴイスティックな認識への警鐘だ。そこから抜け出したときに、(ポジティブな意味で)「世界の終わり」がやってくるのだという。ならば共に終わりを迎えようではないか!
会場:GYRE GALLERY
会期:2022年5月13日(金)〜 7月3日(日)
休館日:不定期(館の休館日に準ずる)
時間:11:00 〜 20:00
入場:無料