カルチャー

☑️今週末のTO DO LIST

面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!

2022年6月4日

cover design: Kazuma Mikami
photo: Naoto Date(food)
text: Keisuke Kagiwada(movie&book), Shoko Yoshida(food)
edit: Ryoma Uchida

6月スタート。祝日がない月だからこそ、週末はエンジョイしすぎてもいいかもしれない。
ということで今回もおすすめコンテンツを一気に紹介!


☑MOVIE MOVIE MOVIE MOVIE

『ある惑星の散文』 深田隆之(監)を観る。

『ある惑星の散文』 深田隆之(監)

横浜の本牧を舞台に、それぞれに悩みを抱える2人の女性(脚本家志望のルイ&かつて舞台女優として活動していた芽衣子)の日常生活が交互に映し出される。そして、最終的に2人の人生が交差する。そう書くと慎ましいテンションの作品に思われるかもしれないが、さにあらず。交互に描かれる2人の人生に流れる時間の速さが違ったり、音響設計が不穏だったり、さらっと過激なことをやっているのだ。本作で劇場公開デビューを飾った深田監督は、濱口竜介監督の『偶然と想像』で助監督を務めていたらしい。というあれこれも含めて、ぜひもんで気にしたい1作だ。6月4日から全国順次公開。


☑TV&RADIO TV&RADIO TV&RADIO TV&RADIO

6月4日(土)22:00〜テレビ東京『新美の巨人たち 横浜・重要文化財「帆船日本丸」×要潤』を見る。

今週の『新美の巨人たち』は、先日、6月2日が開港記念日だった横浜が舞台。ランドマークのふもとにどんと構える重要文化財「帆船日本丸」。太平洋の白鳥とも謳われたこの船は、なぜ横浜に降り立ったのか!

6月5日(日)25:00〜Inter FM『Daisy Holiday!』を聴く。

今月末には大阪・中之島で、2022年初となるライブを控えている細野晴臣さんによるラジオ番組。今週は月頭だから、恒例の細野さん選曲&編集の「手作りデイジー」が聴けそうだ。

6月5日(日)27:45〜NHK BSプレミアム『世界の居酒屋15min.「イギリス グラスゴー」』を見る。

『世界入りにくい居酒屋』というちょっと失礼で面白い切り口の番組を15分に再編集したもの。コロナの影響で、もはや外国も居酒屋も違った意味で「入りにくい」状況だからこそ、この番組を見てほろ酔い気分のまま月曜日を迎えるのもありかな。


☑FOOD FOOD FOOD FOOD

『ビッグベイビーアイスクリーム』のモーニングセット

休日に早起きできたら、新丸子の『ビッグベイビーアイスクリーム』に。お店で働く鈴木英生さんと鈴木拓央さんが週末限定で朝食を出していて、メインディッシュは週ごとに内容が変わるサンドイッチと野菜たっぷりのプレート。食べ方は自由だけど、プレートのサラダをサンドイッチに挟んで食べると最高に美味しい。アイスとサラダとドリンクバーまで付いて¥1,200。2人が地元・福島で喫茶店を開くまでの約1年のリミテッドだ。

インフォメーション

BIG BABY ICE CREAM

2人のシルエットがプリントされた紙のランチョンマットには似顔絵も描ける。◯神奈川県川崎市中原区新丸子東1-829 ☎︎044・750・9080 土・日・祝8:00〜11:00※モーニングセットの営業日程


☑BOOK BOOK BOOK BOOK

『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』を読む。

『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』
『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』
クリステン・R・ゴドシー(著) 高橋璃子(訳)

とんでもないタイトルではあるが、トンデモ本ではないので安心されたし。すべてのモノが商品化してしまう資本主義という体制が、いかに女性を苦しめ(ときには男性も。つまり人類を!)、セックスだけに限らぬあれこれを楽しくなくさせているのかについて、真面目に考察しているのだから。「資本主義の終わりより、世界の終わりを想像する方がたやすい」とか言ってる場合じゃないなぁ。¥2,090/河出書房新社

『さらば、ベイルート ジョスリーンは何と闘ったのか』を読む。

『さらば、ベイルート ジョスリーンは何と闘ったのか』
『さらば、ベイルート ジョスリーンは何と闘ったのか』
四方田犬彦(著)

ジョスリーン・サアブという名前を聞いて、ピンときた人はかなりの映画通だろう。歴史に翻弄された女性たちを見つめ続け、2019年に逝去した、レバノンを代表するドキュメンタリー映画監督だ。こちらは、そんなジョスリーンと生前に親交があった著者によるモノグラフ。読後は、タイトルの「何と闘ったのか」という一語の“重み”に、心が震えるに違いない。河出書房新社/¥2,992